藻谷 俊介

2022年3月1日1 分

世界成長率 10-12月期

10-12月期の世界成長率は、データ収集率65%の現段階で前期比年率換算+4.8%と、7-9月期の同+7.3%から減速(図4B)。減速はしたが、コロナ前までの10年間(40四半期)の平均である4.0%よりは高い。図4Aにおけるスラック(コロナ前トレンドからの乖離)は残っているが、幾分縮小したように見える。

3頁の国別比較では、日本が現時点で最下位であり、7-9月も、4-6月も下から2番目だった。低位置が定着し慣れてしまって、もはやそれほど驚きではなくなっているとすれば問題である。企業の製品サービスの新奇性の欠如や、コロナ対策の無い無い尽くしなど、我々はもう少し自己批判をしないといけないのかも知れない。