藻谷 俊介

2023年6月2日1 分

世界成長率 1-3月期

1-3月期の世界成長率は、データ収集率82%の現段階で前期比年率換算+3.1%で、10-12月期の同2.5%から加速した(図4B)。

1-3月期はまだ調整感が残ると考えてきたが、3%を超えれば図4Bを遡って見劣りせず、意外に強かった。ドイツ、台湾などの例外もあるが、新興国を中心にほとんどの国でプラス成長になり、今後さらにシリコンサイクルの改善が加わるならば、一層の改善余地がある。

世界GDPデフレータは前年同期比6.0%まで低下(図4E)。これに実質成長率同2.5%を加えた名目成長率は、同8.5%で前四半期並となった(図4D)。名目成長率は同じでも、インフレが減速し、実質成長率が大きくなったことになる。