藻谷 俊介

2021年7月20日1 分

世界インフレ率 6月分

6月の世界CPIインフレ率は、図4Aが示す6ヶ月平均年率で5.2%、図4D末端が示す3ヶ月スパンで見ると5.5%となった。5月も改定後で5.5%なので、かなり頭打ちである。PPIインフレ率は6ヶ月平均年率はまだ横ばいだが(図7A)、3ヶ月スパンでは減速に転換して2ヶ月になる(図7C)。原材料インフレはピークアウトしたと言って良いと考える。名目賃金インフレも低下傾向がはっきりし、図10A朱記の6ヶ月平均年率は6.9%→6.7%→5.8%と月を追って低下してきた。景気が減速したのだから当然だが、まだ市場には好景気とインフレ懸念の亡霊が息づいているように見える。

7月は利上げした国がなく、世界政策金利は横ばい(図14K)。実質政策金利も下がりにくくなった(図14L)。