藻谷 俊介

3月24日1 分

世界インフレ率 2月分

2月の世界CPIインフレ率は、リアルタイム(直近3ヶ月区間の平均伸び率の年率換算値)で3.2%と前月の1.9%から一段と加速した(図4A、4D)。

年初から川上の資源エネルギー価格のインフレが加速しており(図8J~K)、それの反映とも受け取れるが、途中にあるべきPPIのインフレは遅れている(図7C)。従って、モノだけではなく、サービスの需要増加や賃金インフレ(図10A~B)による全般的な加速であると認識している。

世界インフレ率が上昇してきたため、リアルタイムの実質金利は低下している。実質政策金利(図15L)は3.40%、同長期金利(図11M)は2.00%であり、先月より1%以上低い。実質長期金利は目安の3%を切って景気刺激的であり、利下げの必要性はより小さくなっている。

各国の金融政策も足並みが揃っていない(図13頁)。