藻谷 俊介

2021年2月21日1 分

世界インフレ率 1月分

図4Aが示す世界CPIは8月以降は安定速度に移行し、凡そ年率2.2%の快適インフレ率で推移している。コロナ前の2018-19年と比べても特段変化があったとは言えない(図4D)。世界PPIはもう少し勢いがあって、V字回復後も特に減速することなく、6%前後の歴史的に見ても高いインフレ率を維持している(図7A、7C)。とは言え、急激な引き締めを必要とするほどのものではない。

名目で5%、実質で3%という賃金の伸び率も適当と言える(図10A~B)。マネーサプライの伸びは平常時平均より若干高め(図13C)。

名目政策金利、実質政策金利もどんどん上昇する形にはなっておらず、このような状態なら長期維持したいと言うことだろう。