藻谷 俊介

2022年12月22日1 分

世界インフレ率 11月分

11月の世界CPIインフレ率は、リアルタイム(直近3ヶ月区間の平均伸び率の年率換算値)で3.6%に低下(図4D)。欧州が再低下し(図3頁、PL、DE、UK)、その他の低下も続いて、10年平均の3.0%に再び近づいた(図4D)。図7CのPPIインフレ率も一旦デフレに転じてから再び10年平均に近づいており、正常化していると言える。

10月の実質賃金はリアルタイムで年率-2.2%。最近は-2%前後で安定しており、悪循環的、不況的ではない(図10B)。

12月は今のところ8ヶ国が利上げし、世界政策金利は20bp上がって4.72%(図13頁、図15K)。11月のリアルタイム実質金利は+0.85%と再上昇(図15L)。先月述べたとおり、実質政策金利の天井はまだ見えていない(引き締め状態の継続)。ただし殺人的金利でもない。