藻谷 俊介

2022年11月22日1 分

世界インフレ率 10月分

10月の世界CPIインフレ率は、リアルタイム(直近3ヶ月区間の平均伸び率の年率換算値)で4.1%に上昇(図4D)。欧州、日本が上昇したことによるもので(図3頁)、10年平均の3.0%よりは高めだが、図4Dは正常範囲であることを示している。図7CのPPIインフレ率も1.0%で、マイナスではなくなったが、ほぼゼロインフレ状態。

9月の実質賃金はリアルタイムで年率-1.9%。最近は-2%前後で安定するようになった(図10B)。つまり悪循環的、不況的ではない。

11月は今のところ4ヶ国が利上げし、世界政策金利は4.52%(図13頁、図15K)に上昇。10月のリアルタイム実質金利は+0.20%と幾分低下したが(図15L)、11月は利上げ国、利上げ幅が大きいこともあり、実質政策金利の天井はまだ見えていない(引き締め状態の継続)。