藻谷 俊介

2023年7月30日1 分

CPI消費者物価指数 6-7月分

◆ 報道には何かとインフレを強調するバイアスが残っているが、7月も順調にインフレ率が低下したことは隠しようがない。

◆ 7月、ついに東京のリアルタイム・インフレ率がはっきりと低下し2%台前半に入った(図2H)。このグラフを見ると、第4波も終わってきたことが雄弁に示されている。前年比での上昇品目数が増えたと言ったところで意味がない。

◆ 全国(図2D)も6月は3%台に低下。毎度のことではあるが、波形的には東京の後を追うことになる。

◆ 東京7月のデータで財とサービスを分解すると、どちらも低下(図4L~M)。アメリカのアナロジーで、サービス価格の上昇を心配するエコノミストもいたが、アメリカ経済が多くの点で日本の教科書ではないことが改めて示された。