藻谷 俊介

2月16日1 分

10-12月期GDP一次速報

7-9月期が2次速報から更に下方修正された上で、そこから10-12月期が更にマイナスという、弱り目に祟り目の内容。下表の青地部分が示すように、当社のSGRIモデルは発表値と同じ-0.1%だったが、遡及改定も含めれば-0.2%で、実際は更に弱かったことになる。

10-12月期の世界成長率は、季調前期比年率換算で3.6%と過去平均並みで悪くない(図4J)。図5頁において日本(JP)より低い国もあるにはあるが、到底満足できる結果ではないだろう。

日本の株価は米株高なども理由にして、ともかく記録更新に邁進中だが、そうなった瞬間に坂の上の雲ではないだろうか。確かに左図青線が示すように、名目で考えればGDPは年率600兆円に迫るが、大きく伸びたのは4-6月期までで、この半年では0.2%しか伸びていない。なぜ今株高なのかが分からない。そしてもちろんTOPIXではバブル高値更新にはまだ遠い。