藻谷 俊介

2023年2月14日1 分

10-12月期GDP一次速報

下表が示すように、遡及下方修正は0.1%に留まり、小さな成長率と小さな補正の、特筆すべき点のない結果に終わった。下表の内訳では当社のSGRIモデルとの差異が特に外需にて大きいが、全体としては違和感のない結果だった。

世界に視野を広げても状況は同じで、データ収集率41%の現時点で、10-12月期の成長率は前期比横這い(図4J)。5頁で各国の動向をみても、大きな変化がない点では同じで、まさにその合算としての踊り場である。

筆者はWeekly Economicsで書いたように、1-3月期のどこかでシリコンサイクルの低下の終わりとともに踊り場を脱出することを予期しており、不況や長期低迷はないという立場である。